諏訪響85年のあゆみ く各期概要と主な活動>(敬称略)
より高い演奏団体を目指して
90周年記念演奏会に向けた活動
 平成12年一平成20年
社団法人諏訪交響楽団は創立当初から地域の音楽文化の向上に資することを目標に活動してきた。
現在の諏訪響の活動は定期演奏会(年2回)・北欧音楽祭・県民コンサート・信毎ファミリーコンサートと年5回の演奏会活動を基本に推進している。またメンバーによるアンサンブル等も随時・活発に行われている。
こうした音楽活動をもとに、より質の高い演奏を求め、また厳しい中にも笑いのある楽しい音楽団体、チームワーク のとれた音楽団体を目標に活動していこうと考えている。
次の目標は創立90周年記念演奏会。これに向かって具体的な活動を推進していく。
平成20年
松本市制施行100周年記念「第九演奏会」に出演(1月20日)
県民コンサート(岡谷市 湊小学校)に出演(2月2日) 
信毎春休みファミリーコンサート 客演Pf久元祐子 ベートーベン「ピアノ協奏曲第五番」(茅野市民館3月23日)
第144回定演 ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調 ロマンティック」(6月7日)
県民コンサート(諏訪市 文化センター)に出演(8月31日) 
北欧音楽祭すわ2008 諏訪交響楽団特別演奏会(10月6日) 司会進行 小澤幹雄
指揮・ピアノ渡邊康雄 ベートーベン「ピアノ協奏曲第5番」
指揮 柳澤寿男 ベートーベン「交響曲第5番運命」
第145回定演 客演Pf博多幸代 ファリャ「スペインの夜の庭」(12月13日)   
平成19年
日本大学医学部循環器内科平山篤志教授就任演奏会に出演(2月18日)
信毎春休みファミリーコンサートに出演(茅野市市民館 3月25日)
第142回定演 ブラームス「交響曲第1番ハ長調」 (5月26日)
諏訪交響楽団 さだまさし 渡辺俊幸 コラボコンサートに出演(9月1日)
北欧音楽祭すわ2007 親と子供のためのコンサート出演(10月6日)
第143回定演 バルトーク「管弦楽のための協奏曲」 (10月7日)
平成18年
第140回定演 モーツァルト生誕250年記念演奏会 モーツァルト「歌劇フィガロの結婚序曲」(5月27日)
県民コンサート(富士見町)に出演(9月10日)
北欧音楽祭すわ2006に出演(10月9日)
第141回定演 客演Vn奥村智洋氏 チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」(11月11日)   
平成17年
秦野市市制50周年記念演奏会/第20回丹沢音楽祭に参加
合唱:秦野市市民合唱団・第九を歌う会と協演 ベートーベン「交響曲第9番合唱付」(3月20日)
第138回定演(創立80周年記念演奏会) 客演Pf若林顕氏 ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」(6月11日)
新潟県刈羽村で「学(FUN)」諏訪響コンサート開催(6月25日)
県民コンサート(下伊那郡下條村)に出演(10月2日)
創立80周年記念特別演奏会(第139回定演)指揮/北原幸男,ソプラノ/橋爪ゆか,アルト/永井和子
マーラー交響曲第2番「復活」 合唱;諏訪響と復活を歌う会と協演(12月23日)  
平成16年
県響連アマチュアオーケストラフェスティバル(ホストオケ松響)に参加(2月22日)
第136回定演 客演Pf若林顕氏 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(5月29日)
第137回定演/北欧音楽祭すわ2004/県民コンサート(下諏訪町):北欧音楽祭すわ合唱団と協演
客演Vn島田真千子氏 シベリウス「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」(10月23日)
棒振り合わせて110年と220人のコンサート(常任指揮者保坂俊正還暦記念コンサート)開催(12月5日)
社団法人諏訪交響楽団定款/53年振りの見直しを実施
 
平成15年
第134回定演 ムソルグスキー「展覧会の絵」・シベリウス「交響曲第5番」(5月24日)
北欧音楽祭すわ2003 客演Fl工藤重典氏 モーツァルト「フルート協奏曲2番ニ長調」(7月20日)
第135回定演 ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ7番」・チャイコフスキー「交響曲第4番」(11月1日)
県民コンサート(下伊那郡下條村)に参加(11月16日)
「松本平第九をうたう会」と第九演奏会を開催(於:松本文化会館/12月14日)  
平成14年
LCV・カノラ子供のためのコンサートに出演(3月3日)
第132回定演 客演津嶋啓一氏 チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(5月25日)
津島啓一氏はチャイコフスキー国際コンクールに挑戦した
松本文化会館十周年記念コンサート(ホストオケ諏訪響)に出演(7月14日)
第133回定演 リムスキー=コルサコフ「交響組曲シュヘラザード」(10月12日)
県民コンサート(辰野町)に参加(11月10日)
諏訪響ふれあいコンサート開催(於:諏訪文化センター・12月15日)
諏訪交響楽団と酒田フィルハーモニー管弦楽団と交流演奏会を開催(於:山形県酒田市 12月22日)
指揮:江上孝則、チャイコフスキー「交響曲第5番」、モーツァルト「ホルン協奏曲」
諏訪響は団員58名 家族15名が参加  
平成13年
LCV・カノラ子供のためのコンサートに出演(3月4日)
第130回定演:客演 N響Vn大林周子氏・Vc岩井雅音氏 ブラームス「VnとVcのための二重協奏曲」
県民コンサート(佐久市制40周年記念演奏会 佐久市)に参加(10月6日)
北欧音楽祭すわ2001 客演寺田悦子 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」(11月4日)
第131回定演 シューマン「交響曲第3番ライン」(12月1日)
チェレスタ購入  
平成12年
LCV子供のためのコンサートに出演(3月19日)
第128回定演 客演Vc武井英哉氏 エルガー「チェロ協奏曲」(5月27日)
第7回信毎賞を受賞
第129回定演(渡辺暁雄先生没後10年追悼演奏会/北欧音楽祭2000に参加(11月4日)
客演 Pf渡邊喜久雄氏 グリーク「ピアノ協奏曲イ短調」
県民コンサート(諏訪市:諏訪文化センター)に参加(12月10日)  

創立70周年記念行事ウイーン演奏会を実現
 平成8年一平成11年
平成7年諏訪交響楽団は幾多の先輩の努力の積重ねの結果、創立70周年を迎えた。長年の夢であった記念誌「諏訪響70年の歩み」も関係者の努力の末、発刊された。記念演奏会も春・秋2回にわたり大々的に開催した。
さらに70周年記念行事のメインイベントとしてウイーン演奏会が企画された。実行委員会が作られさまざまな検討が行われ準備が進められた。これを目標に団員全員が燃えた。ウイーン演奏会が実現したのは企画から4年後の平成11年春であった。ウイーン演奏会に参加したのは団員70名・家族等45名の多数に上った。
また諏訪交響楽団の長年にわたる活動が認められ「NHK地域放送文化賞」「サントリー地域文化賞」と大きな賞も受賞した。これも団員の活動の励みとなり活動が活発化した。
平成11年
第126回定演 ウィーン演奏曲目披露演奏会を開催(5月15日)
ウイーン演奏旅行(5月28日〜6月6日)/団員70名 家族等45人が参加
ウィーン演奏会 
場所 ウィーン コンツェルトハウス モーツアルトザール
日時 6月 3日  開演 19時30分
指揮 保坂俊正 濱 一  K.シュミット  客演  メゾソプラノ 中山 牧子
曲目 ベートベン交響曲第8番へ長調 J・シュトラウス皇帝円舞曲
   伊福部昭 交響譚詩 他
観客数約600人 演奏会終了後ビアシアターでレセプション/小澤征爾氏も参加
県民コンサート (木曽郡上松町)に参加(7月17日)
第127回定演 マーラー「交響曲第1番巨人」(11月27日)   
平成10年
長野オリンピック芸術祭参加・長野パラリンピックプログラム 5000人の第九コンサートに参加(1月1日)
小諸第九・千曲川賛歌演奏会に参加(1月25日)
第125回定演 ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第7番」 ベートーベン「交響曲第3番英雄」(6月13日)
第3回カノラ芸術祭オペラ「御柱」に参加(11月22・23日)・・・初演
指揮:星出豊 台本・作曲:中村透 舞台監督:大澤 裕
県民コンサート (上伊那郡中川村)に参加(12月13日)  
平成9年
諏訪響新年会に小澤征爾氏訪れる(JR上諏訪みずうみ荘 1月12日)
第123回定演 ブラームス「交響曲第2番」(5月24日)
日本ホルンフェスティバルに出演(9月27日)
県民コンサート (下諏訪町 総合文化センター)に参加(9月28日)
第124回定演 客演にPf若林顕氏 ベートーベン「ピアノ協奏曲第3番」(11月22日)   
平成8年
第1回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞(於:NHKホール 3月8日)
第121回定演 プロコフィエフ「ピーターと狼」 ナレーター小澤幹雄氏(5月25日)
ヴィオラ今井信子氏練習場来訪(6月13日)
第18回サントリー地域文化賞受賞(7月9日)
県民コンサート (上伊那郡南箕輪村)に参加(10月6日)
第122回定演 ラベル「ボレロ」 ドボルザーク「交響曲第8番」(11月2日)  

挑戦期 平成3年一平成7年
平成4年、創立以来67年間の活動が国、自治体からも評価され文部大臣より表彰を受ける。
さらに福田一雄の1年間にわたる熱心な措導を受けて牧阿佐美バレエ団とチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」全幕を共演し全く未体験の分野に一歩繰り出すことが出来た。また、リヒャルト・シュトラウスの難曲を克服した。
平成7年創立70周年を迎えて、宿願ベルリオーズの幻想交響曲に挑戦。
同時に世界的クラリネット奏者カール・ライスターを迎え、夢の協演の実現の運びとなった。
団員総勢80名、二十一世紀のアマチュアオーケストラの先導となるべく燃えた。
平成7年
第1回カノラ芸術祭「第9演奏会」出演。創立70周年記念第119回定期、ヴァイオリン小林武史ファゴット津田雄三オーボエ原正次と共演(6月17日)。
創立70周年第120回定期、措揮沼尻竜典によるベルリオーズ「幻想交響曲 カール・ライスターとモーツァルト「クラリネット協奏曲」共演(11月19日)。
記念誌「諏訪響70年のあゆみ」発刊
平成6年
第117回定期で難曲リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」に挑む(5月21日)。
北御牧村で県民コンサート(10月2日)。
平成5年
第115回定期で第15回ニムラ舞踊賞受賞記念待別公演に共演し福田一雄指揮で牧阿佐美バレエ団と「白烏の潮全4幕」演奏(5月22日、23日)。
信州博オープニング演奏出演(7月16日)。
丸子町県民コンサートで指導原博道による第9演奏(12月12日)。
 
H5.5.22−23 第115回定期公演 指揮:福田一雄 バレエ:牧阿佐美バレ工団
平成4年
文部大臣表彰授賞記念第113回定期(6月6日)。 第114回定期で、福田一雄指揮によるバレエ音楽「白鳥の湖」より演奏(11月14日)。
平成3年
渡邊暁雄追悼第111回定期演奏会指揮渡邊康雄、ピアノ渡邊規久雄によるシベリウス「交響曲第1番」、モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」演奏(6月2日)諏訪市制施行50周年功労表彰授賞(8月10日)。
地域文化功労者表彰文部大臣表彰授賞(11月19日)。
地域の第9演奏支援(2月1日茅野市、12月8日上田市)
平成2年
ウィーンアカデミーアンサンブルによる講習会を受講。
セイコー霧ケ峰山荘にて合宿を行う。

安定期 昭和61年一平成2年
渡邊暁雄の熱心な指導を丹念に受けることによって演奏も向上、安定した。
平成元年小津征爾と25年ぷり、さらに世界最高のチェロ奏者ロストロポーヴィッチが加わった夢のコンサートが実現、次への展開の大きい刺激を受ける。
平成2年最愛の師渡邊暁雄を失う。
平成元年
渡邊暁雄指揮、渡邊康雄ピアノで下諏訪文化センター開館記念演奏会に出演、ドポルザークの交響曲八番とモーツァルトピアノ協奏曲「戴冠式」を演奏。小澤征爾指揮、ロストロポーヴィッチのチェロでドボルザークの「チェロ協奏曲」特別演奏会実施(9月1日)。
両角俊一会長逝去(9月2日)岡谷市カノラホール開館記念ベートーベン「交響曲第九番」演奏会に協力出演。第108回定期をベートーベン「交響曲第九番」で実施。
平成2年 今井光也諏訪響会長に就任。
永年ご指導を戴いた渡還暁雄逝去(6月22日)
創立65周年第110回定期チャイコフスキー交響曲第六番「悲槍」演奏。
昭和63年
渡邊暁雄指揮による岡谷市主催の演奏会に出演。
昭和62年
渡邊暁雄指揮天満敦子バイオリンによる第104回定期シベリウス特集を公演。LCV9チャンネル主催親子音楽会出演(以降毎年継続)。
昭和61年
伊那フィル第1回定期応援(伊那フィルとの連携始まる)。第1回国民文化祭オーケストラ部門へ代表奏者派遣。

飛躍期 昭和56年一昭和60年
前期の旺盛な大曲への挑戦活動を受けてさらに掘り下げた結果、県内外で一段と評価されるアマチュアオーケストラに成長した。
外部演奏家との積極的交流、長野県主催の県民コンサートヘの意欲的取組みで、さらに地域との結びつきの輪を広げた。
また長年の念願であった練習所の確保が諏訪市の理解のもとに現在の文化センター敷地内に整備出来た。
団の指標「個性豊かなアマチュアオーケストラ」の元に若い優秀なメンバー集まり、オーケストラも80余名を数える規模に達した。
昭和60年 諏訪子供劇場コンサート出演。
諏訪姉妹都市秦野市“丹沢音楽祭”に出演。
高遠町県民コンサート出演。
創立60周年記念第100回定期演奏会、チャイコフスキーの交響曲第四番、宮沢明子とラフマニノフのピアノ協奏曲初演。
ウィーンアカデミーアンサンブルより指導受ける(以降毎年継続)。
NHK信州スペシャル公開録画出演。
昭和59年 NHKテレビ「音楽の好きな街」第1回出演。
指揮尾高忠明。高森町県民コンサート出演。
渡遼暁雄指揮によるベートーベン「交響曲第九番」を岡谷せせらぎ会創立30周年記念と共演(12月6日)。
 
S59.2.26 NHK給合テレビ「音薬の好きな街」第1回公開録画 於諏訪市文化センター
指揮:尾高忠明 共演:チェリッシュ 司会:島田祐子
 
S59.12.16 第99回定期公演 指揮渡邊暁雄
昭和58年 西ドイツのピアニスト、ヨハン・G・フォン・ヴロッヘム氏によるベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」演奏。
上田市出身原博道指揮によるチャイコフスキー「弦楽セレナーデ演奏」。
富士見町県民コンサート出演。
昭和57年 小林武史客演措揮によるドボルザーク「新世界」と木越洋(N響主席)によるドボルザークのチェロ協奏曲初演。
練習所を諏訪市文化センター敷地内へ移転。
創設者三輪良三追悼演奏会でベートーベン交響曲第三番「英雄」演奏。
駒ケ根市県民コンサート出演。
昭和56年 文化貢献団体として長野県知事表彰を受ける。
地元ピアニスト三輪朋子とウェーバーのピアノ協奏曲協演。
外山滋によるベートーベンのバイオリン協奏曲協演。
南信日日新聞社創立80周年記念に表彰を受ける。
佐久市県民コンサート出演。

拡大期 昭和51年一昭和55年
この5年間にブラームス、チャイコフスキーの交響曲を徐々にこなし、メンバーの質的向上に心がけて来た。
また地元の昔楽家や合唱団との接触を積極的に行いベートーベン「交響曲第九番」の実現までに至った。
昭和55年 ドボルザーク交響曲第八番、地元ソブラノ高橋ちえ子によるソプラノ独唱。
創立55周年記念第91回定期公演ベートーベン交響曲第九番を岡谷合唱団、岡谷せせらぎ会、松本合唱団アルテモニアと共演による初演を行う。
 
S55.12.6 創立55周年記念公演「第九初演」
昭和54年 チャイコフスキー交響曲「悲槍」初演。地元ピアニスト野村真理によるグリーク「ピアノ協奏曲」、岡谷せせらぎ会とのメサイヤ協演。
昭和53年 両角俊一会長文化庁より表彰される。
ドボルザーク交響曲「新世界」小林武史によるブラームス「バイオリン協奏曲」初演。
昭和52年 NHKテレビ「今晩は信州」に出演。 団員保坂俊正(諏訪響常任となる)指揮によるブラームス「交響曲第一番」、創設者今井久雄追悼演奏会ベートーベンの交響曲第三番「英雄」、地元ピアニスト今井紀子によるリスト「ピアノ協奏曲第一番」。
昭和51年 小林武史指揮によるドボルザーク交響曲第八番、地元ソプラノ小山陽子によるソプラノ独唱、原義人によるモーツァルト「ファゴット協奏曲」。

転換期 昭和46年一昭和50年
前期の基本活動をベースにさらに質を向上すべく積極的に一流音楽家、難曲に接触、次の飛躍への音楽的幅を身につけることが出来た。
小林武史、宮沢明子、渡邊暁雄との出会いが最大の収穫となり、のちの諏訪響のレベルアッブにこれらの音楽家が大きくかかわっていく。
昭和50年 ギターとオーケストラの夕べ出演。アランフェス協奏曲、ある貴紳のための幻想曲、ギター伊藤正己。
創立50周年記念第81回定期公演。渡邊暁雄氏指揮、チャイコフスキー「交響曲五番」初演。
宮沢明子とモーツァルト「ピアノ協奏曲戴冠式」演奏。
 
S50.9.13 創立50周年記念公演 ピアノ:宮沢明子
昭和49年 第80回定期公演。小口有子によるモーツァルトのフルート協奏曲演奏。ムソルグスキーの「はげ山の一夜」、シューベルトの未完成交響曲ほか。
昭和48年 第78回定期公演。三輪房子によるモーツァルトのピアノ協奏曲、ドポルザークの交響曲第九番「新世界」演奏。リスト前奏曲、メンデルスゾーン交響曲第四番「イタリア」も手がける。
昭和47年 才能教育諏訪合奏団とハイドンの軍隊協演。
小林武史とドボルザークのバイオリン協奏曲演奏。
TBSテレピ「オーケストラがやって来た」第1回出演、指揮山本直純氏。
第76回定期公演、平林順子のマリンバによるラロ「スペイン交響曲」演奏。
昭和46年 姉妹団体諏訪バロックアンサンブル創設。
第74回定期公演、官沢明子とグリーグのピアノ協奏曲初演。

内省期 昭和41年一昭和45年
創立40周年を契機に演奏の質的向上の大切さを深く内省し、自ら申し出た沖不可止の指導を積極的に受ける。
また地域出身の音楽家との共演や他団体への協力など、真剣に取り組む。
昭和45年 ベートーベン生誕200年。創立45周年第72回定期公演。
吉田優子によるベートーベンピアノ協奏曲皇帝、英雄ほか。
 
S45.12.13 第72回定期公演 創立45周年記念 於北沢会館 ピアノ:吉田優子
昭和44年 練習所下諏訪町公民館から下諏訪中学校工作室に移転。
地元ソプラノ、竹村靖子によるソプラノ独唱。都留文科大学合唱団とメサイヤ協演。
昭和43年 丸山孝子とメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲初演。ティンパニー1組購入47万円。
昭和42年 第66回定期公演。乎田小百合によるベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」初演。
昭和41年 諏訪市姉妹都市伊東市への演奏旅行。エグモント序曲、未完成交響曲演奏。官内庁指揮者沖不可止を新たに指揮者として迎える。
第64回定期公演、ウエーバーのオベロン序曲、ベートーベン交響曲第六番「田園」ほか。

展開期 昭和26年一昭和40年
昭和26年、社団法人諏訪交響楽団となり団員も47名に増加。団の自主活動を尊重しながら県内オーケストラとも連携、昭和29年長野市響、松響とともに県交響楽団連盟を結成、交響楽運動を活発に展開した。
この間、交響曲9、協奏曲3、序曲8を演奏、活動は長野県下に渡った。団員指揮者の今井光也は東京オリンピックのファンファーレの作曲に入賞するなど世間から一躍脚光を浴びる喜ばしい快挙も起こった。
昭和39年若手名指揮者小澤征爾を迎えて演奏できたことはこの時期を飾る最大の感激となった。
昭和40年 NHKテレビ新日本紀行に出演。創立40周年記念第62回定期公演、芥川也寸志指揮シューベルト「未完成」。
昭和39年 今井久雄のための特別演奏会、小沢征爾客演指揮によるベートーベンの交響曲第五番「運命」。
湖畔に育つオーケストラ(民放祭参加番組)SBCより放送。
第59回定期公演、小口順子による木琴独奏。ベートーベンの交響曲第八番。
第60回定期公演、青山学院大学との合同演奏会。指揮奥田耕天でへンデル「メサイヤ」演奏。
 
S39.1.25 小沢征爾指揮による特別公演
昭和38年 第58回定期公演。地元渡辺美枝子とビバルディ「バイオリン協奏曲」協演。ビゼーの交響曲第一番初演。
昭和37年 第55回定期公演。丸山孝子によりベートーベンのバイオリン協奏曲を初演。
大阪市立大学と合同演奏会。ベートーベンのピアノ協奏曲第三番ほか。今井光也副理事長、東京オリンピックファンファーレ作曲入選。
昭和36年 ファゴット(チェコ製中古)会員寄付金で購入85、000円。
昭和35年 諏訪市とオーストリアベルグル市友好都市締結式典出演。 創立35周年記念第52回定期公演。ベートーベンの英雄、吉谷野章子によるベートーベンのピアノ協奏曲第一番協演。
昭和34年 皇太子殿下御成婚記念音楽会。第50回定期公演。展覧会の絵、ベートーベンの交響曲第七番(長野県初演)。選曲委員会新設。
昭和33年 第46回、第47回、第48回と3回の定期演奏会を開催。活動盛んとなる。
昭和32年 土橋明子による琴と管弦楽のための組曲信濃路協演。
昭和31年 モーツァルト生誕200年記念演奏会。ドン・ジョバンニ序曲、今井光也によるフルート協奏曲ほか。第42回定期公演、ベートーベンのレオノーレ序曲三番、運命、シューベルトの未完成交響曲を演奏。
昭和30年 創立30周年記念第40回定期公演。ドボルザーク「新世界」、今井尚子によるモーツァルト「ピアノ協奏曲戴冠式」演奏、指揮今井久雄。
昭和29年 「長野県交響楽団連盟第1回演奏会で指揮柳田呈也による、ベートーベンの交響曲第一番ほか。上田市演奏旅行。
昭和28年 第36回定期公演、三輪美奈子によるウェーバーのピアノ小協奏曲。ベートーベンの交響曲第二番初演。
昭和27年 第33回定期公演。ビゼーのカルメン「第一組曲」。有賀田鶴雄によるベートーベン「ロマンスへ長調」演奏。
第34回定期公演、ベートーベンのエグモント序曲、運命。
昭和26年 第32回定期公演。ベートーベン、レオノーレ序曲三番初演。田園演奏。
社団法人諏訪交響楽団認可。
長野県教育委員会より今井久雄が教育功労表彰される。
冬期オリンピック出場、高林清高選手壮行演奏会。

再建期 昭和21年一昭和25年
終戦と共に急激に膨張する団員、文化活動の再燃、昭和24年団員35名、二管編成で再構築。諏訪交響楽団と改称。
一方芸能大会的潮流に乗ってきたことに対し反省機運深まる。
昭和25年 第30回定期公演、モーツァルトの交響曲「ジュピター」と三輪房子によるピアノ協奏曲協演。中野市演奏旅行。
昭和24年 「諏訪交響楽団」と改称、第28回定期公演。タンホイザー行進曲、運命、天地創造ほか。独唱野村とも子、樋口理、保坂泰正諸氏。
昭和23年 ベートーベン、エグモント序曲、交響曲第1番演奏。NHKのど自慢コンクールアトラクション出演。朝日村演奏旅行(民宿)。
 
S23.10.23〜24 東筑朝日村一泊演奏旅行 当時は観光バスなどなく、人も楽器もトラックに乗っての演奏旅行でした。(タ立のため、シートをかぶったこともある)
昭和22年 客演野村とも子によるソプラノ独唱。ハイドン驚愕、ハレルヤほか。
ティンパニー第1号鉄板熔接にて作製。
日本交轡楽団(N響)演奏会主催交流会を行う。
第24回定期公演(シューベルト生誕150年記念)ロザムンデ、未完成ほか。
昭和21年 ファゴット購入(日管中古4000円)。
第21回定期公演、アルルの女No2、流浪の民ほか演奏。
 
S21.12.7 第21回研究発表演奏会 戦後最初の定期演妻会 於下諏訪町国民学校

空白期 昭和17年一昭和20年
戦時下、文化活動が困難となり、出征兵歓送迎、戦没者慰霊、職場慰安、ブラスバンドの指揮が中心となった。
出征等で会員の数が減っても活動の灯を消すことはなかった。
昭和20年 下諏訪自動車区従業員家族慰安会に出演。
昭和19年 茅野自動車の従業員家族慰安会に出演。
昭和18年 岡谷市演奏会。バグダッド、ドナウ河、信濃の国(出演者10名)。
松本市での日響演奏会を聴く会。
昭和17年 入一、片倉、丸六、製糸慰問演奏会。
 
S17.4.25 入一製糸所音楽演奏会 戦争中の工場慰間

動乱期 昭和6年一昭和16年
管弦楽のほか混声合唱も付加し演奏活動、講習会、招待音楽会など積極的に展開し、定期公演も20回を数えるに至った。
この間、音楽の理論を身につけた新村良太郎が会員の実カに対応した信濃の国など数々の編曲をこなし自らも指揮をしなから演奏レパートリーの拡大に寄与した。
昭和16年 「諏訪市制視賀音楽大演奏会」に出演
昭和13年 第20同定期公演。客演柴田睦陸、今井仁措揮、ベートーベンの交響曲第五番「田園」1楽章初演。
昭和11年 南諏5ケ村連合青年会音楽会出演。ドナウ河、軍艦マーチほか。
昭和10年 今井昭子によりモーツァルトピアノ協奏曲初演。
昭和9年 片倉、入山、昭栄、入一製糸等慰間演奏会を頻繁に開催、新村良太郎指揮、双頭の鷲、ドナウ河、信濃の国ほか。詩人と農夫初演。
昭和8年 藤沢紫朗指揮、ハンガリアダンス、流浪の民演奏。
昭和7年 「東北地方飢饉救援募金演奏会」出演。バクダッドの大守、元禄花見踊り、軍艦マーチほか、青きドナウ、天地創造初演。
昭和6年 「混声合唱と管弦楽の会」開催。未完成、ハレルヤコーラスほか。

建設期 大正15年一昭和4年
関貞英の家は上諏訪第1の料亭であったが家族を説得して関ホールを作り、ここを練習、公演の場として確保することが出来、活動は急激に立ち上がっていった。
楽器編成も木管、金管を加えて充実し、名も「諏訪フィルハーモニックソサエティ」そして「諏訪音楽協会」と改称した。
シューベルト「未完成」第1楽章初演。
昭和5年 ベートーベンの交響曲第五番「運命」1楽章初演。ほぼ管弦楽団の形ととのう。
昭和4年 ダブルベース購人(中古80円)。近衛秀磨指揮、日本新交響楽団、関ホールに来訪。第15回定期公演、オーボエ、クラリネット、コルネット、トロンボーン加わる。「諏訪音楽協会」と改称。
 
S4.11.23 第15回発表演奏会 於関ホール
昭和3年 御大奉祝、シューベルト100年祭記念演奏会開催。
昭和2年 第10回定期公演で客演措揮井出茂太によりシューベルトの未完成交響曲演奏。

揺監期 大正13年一大正14年
明治22年生まれの今井久雄は家業は製糸業であったが少年のころから音楽に憧れてヴィオラを独学で身につけた。
大正4年武者小路実篤の白樺派運動で信州における中核的人物赤羽王郎を知り運動に熱中、その具体活動として西洋音楽の推進をライフワークと決めた。
大正12年上諏訪に関貞英、立木茂、三輪充武、土橋由衛など文化人グループを形成して弦楽アンサンプルをスタートさせた。
明治31年生まれの三輪良三は大正10年下諏訪で歯科開業とともに学生時代、東京で見聞した西洋音楽の魅力にとりつかれ、自身でピアノを買いこみギターやマンドリンの仲間小林重雄、山田蒲公英、中村常男、中村七郎らと組んで合奏の集まりをスタートさせた。
大正15年 
大正15年4月17日 第1回公開演奏会 於 関楼ホール
今井久堆(前列右がら5人目)、三輪良三(前列右から3人目)らの顔が見える
大正14年 7月24日、諏訪ストリングソサエティ創設記念会。会員・関貞英グランドピアノ購人(800円)
大正13年 上諏訪町・今井久雄がバイオリン講習所開所。下諏訪町・三輪良三中心の弦楽合奏の集まりが加わり「諏訪ストリングソサエティ」誕生。